投資競馬では真っ先に「法務リスク」を考慮すべき。巨額の追徴課税が発生するケースも。
投資競馬を行う際、ついつい回収率・的中率を重視してしまいませんか?
まあ、気持ちは分かります。回収率・的中率が維持されていないと資金が増えていきませんからね。
しかし、投資競馬で最も重要な事は、的中率でも回収率でもなく、「法務リスク」への対処が最も重要となります。
投資競馬に詳しい方にしてみれば、競馬の税金のグレーな部分は、有名な話です。
最近は以下のような事件などもあり、一般にも話題になりましたねー(´・ω・`)。
投資競馬を行う際、ついつい回収率・的中率を重視してしまいませんか?
高配当狙いのシステムで投資競馬はできない。税金上のデメリットが見えているか?。
よって、高配当狙いのシステムで投資競馬を行うのは、大変難しいということになります(;O;)。
というのも・・・
①:10レースで100円づつ買い、そのうち1レースで10倍が的中する
②:10レースで100円づつ買い、そのうち5レースで2倍が的中する
これはどちらも「回収率:100%」となり、一見同じように見えます。
しかし、
①は的中した1レースの購入額のみ経費扱いになるので、900円が課税対象になる
一方で、②は的中した5レースの購入額が経費扱いになるので、課税対象は500円のみになる
となるため、「課税も含めた回収率」を考慮すると、①は圧倒的に不利になるということです。
システムを構築してみるとわかるのですが、高配当狙いのロジックにした方が、統計的に回収率が高くなることが多いので、固めの配当が多いシステムを敬遠する人がいますが、これは、税金や法務リスクが見えていない典型例です。
非常に恐ろしい話ですが、「1億円しか利益出てないのに、数億の税金を請求されてしまう・・」ということになりかねません( ゚Д゚)。
基本は固めのシステム使い、一時所得特別控除内の運用とする。確定申告は大切。
基本的には、的中率を優先させた固めのシステムを使い、一時所得特別控除枠内の運用とすることが望ましいです。
もちろん永続性、反復性があり、営利性・事業性があれば、雑所得として認められる可能性もあります。
そうでなくても、数百万程度までの利益なら税務署もそこまで目くじらを立てないかもしれません。(裁判になってるのは億レベルの単位の話なので、少額であれば大丈夫なのかもしれない)
それでも、裁判判例上、明暗が分かれている部分もあり、リスクが存在するのは確かです。やはり、運用は一時所得特別控除枠までとし、超えてしまった場合は、きちんと確定申告することが大事です。
競馬システムの選択も変化・柔軟性が必要になる。投資競馬を成功させる2つの戦略。
以上のような理由により、投資競馬の利益には限度があるということです(;^ω^)。
年間100万程度の利益までなら回収率優先・効率優先のシステムで良いでしょう。資金額が少ないのであれば、回収率を重視した投資競馬は有効と言えます。
また、予想ロジックの一部をソフトにし、ソフト・商材の販売で補うというアイデアもありますね。
しかし、それ以上の資金を運用する場合は、的中率重視の固めのシステムを使い、しっかりと運用することが重要になります。
固めのロジックで手堅く勝ち続け、投資競馬を成功させる秘訣は以下の2点だと思います。それぞれ、個別ページに記事にして記載していますので、興味のある方は参照ください。
戦略①:回収率よりも的中率を優先したロジックを採用する。
戦略②:適切な資金配分計画で購入額をコントロールする。
また、数千万円・数億レベルの運用資金になる場合は、投資競馬は諦め、株・先物・通貨で運用することが推奨されます。
富裕層の方々が競馬に投資しないのは、例えば、海外事業進出に法的リスクマネジメントが必要なのと同様、「法務リスク」を加味したリターンを計算しているからですね。
ですので、投資競馬で利益を上げたら、単純に投資額を増やしていくのではなく、株・先物などの、投資・課税ルールが明確な商品に利益分を移していくことも考える必要があります。